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Q1. ポストスクリプトは、なぜアップルの経営危機を救うことができたのでしょうか? ➡️
Q2. アップルが1985年に発売したLaserWriterというのはどのようなプリンタだったのでしょうか? ➡️
Q3. DTPはどのよう商業印刷を変えていったのでしょうか? ➡️
Q4. ジョン・ワーノックはなぜアドビ社を設立したのでしょうか? ➡️
Q5. アドビ社の代表的な製品にはどのようなものがあるでしょうか? ➡️
A1. ポストスクリプトは、なぜアップルの経営危機を救うことができたのでしょうか?
A2. アップルが1985年に発売したLaserWriterというのはどのようなプリンタだったのでしょうか?
A3. DTPはどのよう商業印刷を変えていったのでしょうか?
A4. ジョン・ワーノックはなぜアドビ社を設立したのでしょうか?
A5. アドビ社の代表的な製品にはどのようなものがあるでしょうか?
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【参考ページ】
■ジョン・ワーノック(wikipedia)
ジョン・ワーノック (John Warnock, 1940年10月6日 – ) は、プログラマーでアドビシステムズ社の共同設立者。 アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ生まれ。 アドビ設立当初の2年間は社長として、残りの16年間は代表取締役会長兼最高経営責任者として会社に務めた。2000年に最高経営責任者の職を降りたが、ゲシキと共に共同議長としての立場は残った。ワーノックはグラフィックス、出版技術、ネットワーク、電子文書の開発のパイオニアであり、電子出版と視覚コミュニケーションの分野で多大に貢献した。
来歴
ユタ大学で数学の学士号と修士号、コンピューターサイエンスの博士号を取得した。博士論文は彼の発明した分割統治法による隠面処理アルゴリズムについてで、「ワーノックアルゴリズム」の名で知られている。卒業後はゼロックスに勤めるなどいくつかの職を経験する。
1972年にアメリカ合衆国カリフォルニア州に移り住み、1978年にパロアルト研究所に入る。
1982年にチャールズ・ゲシキと共にアドビシステムズ社を設立した。1984年、PostScriptをデザインした。その後、アドビシステムズ社の会長兼最高経営責任者 (CEO)を務めた。
2008年にアメリカ国家技術賞を受賞。
■チャールズ・ゲシキ(wikipedia)
チャールズ・M・ゲシキ(Charles M. Geschke、1939年9月11日 – )は、アメリカの実業家である。 1982年にグラフィックソフトウェア会社アドビシステムズをジョン・ワーノックと共同で設立したことで知られている。
学歴
ゲシキはセント・イグナティウス高校出身であり、ザビエル大学(英語版)にて古典の学士号、数学の修士号を、カーネギーメロン大学にて計算機科学の博士号を取得した。ゲシキは1963年から1968年までジョン・キャロル大学で数学を教えていた。
経歴
アドビ設立の前、ゲシキとワーノックはゼロックスのパロアルト研究所に勤めていた。 ゲシキは1970年代前半から勤務しており、1978年からイメージングサイエンス研究室を牽引して計算機科学・グラフィックス・画像処理・光学の分野で研究を行っていた。彼は研究の長期パートナーとしてジョン・ワーノックを雇い、共にページ記述言語(PDL)を開発して、インタープレスという、書体・書式を電子的に表現する技術を作った。印刷制御に使うワーノックのインタープレスグラフィック言語の商業的価値に対して、そのゼロックスの扱いに不満を持ったため、二人はゼロックスを離れてアドビシステムズを立ち上げた。
アドビ
ゲシキとワーノックの開発したインタープレスは、PostScriptとして改良された。最初のDTPであり、アップルコンピュータと組み合わせて使う事で、文章入力や文面構成、画面上に表示された通りに印刷などを誰でも出来るようになった。PostScriptは機種依存性がなく柔軟なので、市場価値があった。この新しいシステムが市場に登場すると、ビジネスユーザーによる文章作成の質・効果が急速に発展し、業界全体が急成長した。1986年12月から1994年7月まで、ゲシキはアドビの最高執行責任者を務め、1989年4月から2000年4月まで、社長を務めた。ワーノックが最高経営責任者の職を降りる少し前、2000年にゲシキはアドビの社長の職を降りた。1997年9月からアドビの理事会共同議長を引き受けている。
■アドビシステムズ(wikipedia)
アドビシステムズ(Adobe Systems Incorporated)は、ジョン・ワーノックとチャールズ・ゲシキによって1982年12月に設立された、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ市に本社を置くコンピュータ・ソフトウェア会社である。会長、社長兼CEOはシャンタヌ・ナラヤン(2007年~)。日本法人であるアドビシステムズ株式会社は、東京都品川区大崎に所在。
歴史
パロアルト研究所にいたチャールズ・ゲシキとジョン・ワーノックは、ページ記述言語・インタープレスの研究開発を行っていたが、ゼロックスはこれをビジネスには利用しようとしなかったため、独立を決意し、1982年にAdobe Systemsを設立した。社名は、当時ロスアルトスにあったワーノックの自宅の裏を流れる22.9 kmの小川Adobe Creekの名前からとったとされている。
当初はページ記述言語をもとに、DTPシステム自体を事業の核にしようと考えていた。アップルコンピュータでは新しくレーザープリンターを開発していたが、高精度な印刷ができないことに悩んでいたスティーブ・ジョブズがこのようなページ記述言語の存在を知り、アップルのレーザープリンターに供給することを依頼した。この結果、アドビはハードウェアメーカーではなく、プリンターメーカーにページ記述言語を供給するソフトウェアメーカーとなった。
1985年にPostScriptを発表。この頃の売り上げの大半はアップルからのライセンス使用料であった。しばらくはPostScriptのライセンス供与がビジネスの柱であったが、1987年にIllustratorを発表して、アプリケーションプログラムの販売に参入する。
1989年にはPhotoshopを発売。このころまで、アドビのビジネスは「紙に印刷すること」を目指していたが、動画編集ソフトウェアのPremiereの開発・発売、さらにAcrobat・PDFを開発することで、ビジネスの方向をディジタルデータのオーサリングに向けることになる。
1994年、アルダスを買収。After Effects、Persuasion、PageMakerと後のInDesignの元となる技術と開発者を手に入れる。
設立以来、アップル(macOS、iOSではOSレベルでOpenTypeやPDFを採用)、スティーブ・ジョブズ(NeXTでは全面的にPostScriptを採用)との関係が深いが、Windows 95が発売されて以降、OpenTypeの設計・策定などを含めマイクロソフトとの関係も深くなっている。
2005年4月19日、競合会社であり訴訟合戦を繰り広げていたマクロメディア社を買収、12月3日に買収を完了した。
2007年、CEOにシャンタヌ・ナラヤンが就任。
2009年10月にアクセス解析関連のマーケティングサービス会社であるオムニチュア(Omniture)社のすべての発行済み株式を普通株1株当たり現金21.50ドル支払うことにより取得する株式公開買付を実施、株式の希薄化後純資産約18億ドル相当の取引にて10月23日に買収を完了した。
2012年、月額課金制のAdobe Creative Cloudを発表。同時にパッケージソフトAdobe Creative Suiteの販売を中止すると発表(翌2013年に完全移行)。同年、Adobe Marketing Cloudの提供を開始した(2017年にAdobe Experience Cloudに変更)。
2016年、AI・機械学習のテクノロジーであるAdobe Senseiを発表。
2018年、電子商取引プラットフォームであるMagentoを買収し、Adobe Experience Cloudのラインナップに統合する。
■PostScript(wikipedia)
PostScript(ポストスクリプト)は、アドビシステムズが開発している、1984年に発表したページ記述言語。
スタック指向型のプログラミング言語で、様々な計算・処理と共に描画命令を実行することができる。事前にデータをスタックに格納し、後の命令がデータを処理するというモデルで実行される。そのために記述法が逆ポーランド記法で一貫しており、名前は「追伸」の英語「post script」に後置記法といった意味を掛けている。
バージョン
1985年 – PostScript Level 1。初期バージョン。
1990年 – PostScript Level 2。日本語やカラー化対応。
1996年 – PostScript 3。PDF形式への対応。(Level 3は正式名称ではない)
概要
PostScriptは1985年にアップルコンピュータのレーザープリンター、LaserWriterに採用された[1]。モトローラ68000プロセッサと1.5メガバイトのRAMを搭載したこのプリンターは、プリンターでありながら当時のパーソナルコンピュータと同等の計算能力を持ち、それ自身が PostScript インタプリタを実行してページを生成した。同じ年、ライノタイプによりPostScriptを採用したイメージセッタが発表された。
当時はコンピュータとプリンター間の通信速度の遅さが、印刷物の品質向上のネックになっていた。しかし、プリンター自身に高い計算能力を持たせて、プログラミング言語を実行するという大胆な発想により、一気に問題は解決された。PostScript以前は、伝統的な手法より品質が劣るとされてきた電子印刷が、一気に商業印刷のレベルでも使われるようになり、今日では当たり前になっているDTPが普及するきっかけとなった。
後に印刷以外の用途でも使われ、ワークステーションである「NeXT」は、描画エンジンとしてDisplay PostScriptを採用していた。
今日では、パーソナルコンピュータの性能が上がると同時に、コンピュータ・プリンター間の接続速度が向上したため、個人レベルでパーソナルコンピュータにPostScriptインタプリタを搭載し、生成されたイメージをプリンターに送るということも行われる。
実装
ほとんどは、レーザープリンターに実装されている。「PSプリンター」と呼ばれ、PDFベースとなったMac OS Xより前のMacintoshの標準的プリンターであり、Windowsでも利用されることがあるが、アドビシステムズへのライセンス料が高額なためか、価格が数十万 – 百万円以上と一般のレーザープリンターに比べ高価で、専らDTP用途に限られている。
ソフトウェアによる実装では、アドビシステムズからライセンスを受けたラスターイメージプロセッサ (RIP) がエプソンなどいくつかのメーカーから自社製プリンターのために販売されていたが、PSプリンターの価格低下もあり、あまり普及していない。なお互換フリーソフトウェアとしてGhostscriptがある。
■LaserWriter(wikipedia)
LaserWriter(レーザーライター)はアップルがかつて販売していたレーザープリンターシリーズの総称である。
1998年、スティーブ・ジョブズのアップル復帰後の不採算事業の整理に伴い、アップルはプリンターを含むMac向けアクセサリー製品事業のほとんどから撤退した。
概要
アップル純正として、ほとんどのプリンターがOSに標準でドライバが添付されている。
PostScriptに対応したプリンターが多い。
一部のプリンターはWindowsでも動作する。
一部のプリンターは他社製の部品も使用可能。
主な機種
Personal LaserWriter LS
個人向けレーザープリンター
Personal LaserWriter LS
Personal LaserWriter SC
Personal LaserWriter NTシリーズ
Personal LaserWriter 300シリーズ
オフィス向けモノクロレーザープリンター
LaserWriter Select 310
LaserWriter
LaserWriter Plus
LaserWriter II NTX-J
LaserWriter Selectシリーズ
LaserWriter 4/600 PS
LaserWriter 12/640 PS
LaserWriter 16/600 PS
LaserWriter Proシリーズ
LaserWriter 8500
オフィス向けカラーレーザープリンター
Apple Color LaserWriter 12/600 PS(レーザエンジン:Canon LBP-ZX)[1]
Apple Color LaserWriter 12/660 PS(レーザエンジン:Canon LBP-ZX)
関連情報
ImageWriter – アップル純正のドットインパクトプリンター
Color StyleWriter – アップル純正のインクジェットプリンター
Symbol – 多くのOSに標準搭載となっているが、もともとはAppleが1985年に本機に搭載したフォントである